2017年08月01日

つけペンの調子が悪いときの対処法

画材を使って漫画を描くアナログ派の生徒から「つけペンの調子が悪いのですがどうしたらいいですか?」と尋ねられることがあります。
漫画に長けてる方なら周知の事かと思われますが、自分なり経験をふまえてのおすすめの方法をご紹介します。


★とりあえず、問題が何にあるのかを検証してみよう!!!

(1)ペン先を洗ってよく拭くき、紙詰まりや乾燥したインクを掃除するなどペン先のメンテナンスをする
 結果・・・ A:調子よい → インクがついたままペン先を放置しないこと!メンテナンスをこまめに!
 結果・・・ B:それでもだめ → ペン先かインクの問題なので(2)へ進む

(2)新しい(同じ種類の)ペン先に交換して試してみる
 結果・・・ A:調子よい → 今まで使っていたペン先が交換時だった
 結果・・・ B:それでもだめ → インクの問題なので(3)へ進む

(3)ペン先を元のに戻し、インクを新調して試してみよう
 結果・・・ A:調子よい → インクが問題だった
 結果・・・ B:それでもだめ → ペン先、インクにも問題がありそう!?筆圧や持ち方かも?!

大げさな感じですが、大概、これで解決するかと思います。
インクの調子が悪くなるのは、使用を続けていると中の水分が飛んでしまって、見た目には普通に見えていてもインクの水分が蒸発することで濃度が濃くなり、ドロドロになってしまうため、丸ペンなどでは目詰まりを起こしてしまうからなんです。
なので、インクを新しくすることで書き味が復活するのです。
このとき、試すだけなら新しい墨汁とかで試すのもアリです。
まだあるのにもったいない、と思うかもしれませんが、思い切って捨てましょう。

濃度が濃くなっている、との事なので「薄めればいいじゃない!」と思うかもしれませんが、
市販の「漫画用インク」を使用されている方にはあまりお勧めしません・・・
薄めてもあのもとの快適な書き味は戻ってきません・・・

ちなみに、市販の「漫画用インク」ではなく、墨汁を使っている方(100均のでOK)とかでしたら効果がある場合がありますので新しいものに交換しなくても良いかもしれません。
試すときは、別の小さい容器に適量移し入れ、スポイト等で水を追加していきます(よく混ぜましょう)
伸びが良くなれば普通に使えますが、薄めすぎると水っぽくなり滲んでしまうので、そういう場合は墨汁を足して濃度が快適になるまで調整していきます。


使用する道具は、ペン先、ペン軸、インク、紙、自分の手くらいなので、その中でもペン先、ペン軸が調子の大部分を占めていると思われますし、その二つのどちらかに問題があるかまず自分なりに順序だてて検証してみると、無駄な交換やロスは減らせるんじゃないでしょうか。
それでもダメな場合は、ペン先やインクを新しくしても描けない場合は、筆圧か紙の調整する必要があります。ペン先の方向や引きかた、ペン軸との相性など正しく使えていますか??


ちなみに、初めてペン先を使った際(小学生だったか、中学生だったか。。。)、以上のことが分からずに高価なペン先を2、3本つぶしてしまいました。そのとき使ってたのは墨汁と丸ペン先でした。
しばらく使っていなかった墨汁で描こうと思っていたのですが、どうやら濃度が高かったみたいで、インクの出ない丸ペン先に力を思いっきり入れてガリガリやっては「不良品じゃないか!使えない!!」と一人ブチ切れていました。2、3本同じようにつぶしてから、「ん?まさか墨汁が?」という思いに至るのでした…
習字道具だった墨汁は水で薄めてたりしたことがあったので、ちょっと水を加えて墨を伸ばしてみたら
「さっきの描けなささは一体何だったんだ?」というくらいにスラスラ描けたので、丸ペンからこんな細い線が描けるのか!とペン先をつぶした怒りも忘れてむちゃくちゃ感動したことを覚えています。
インクは味見できませんからね・・・見た目の変化はあまり分かりませんからね・・・

他のインク系では水に薄めずに、思い切って新しいものに交換しましょう!
耐水性ではありませんが、100均の墨汁でも全然書くことは可能ですよ!コピックや色鉛筆など、水を使わない画材で着色するのは全然大丈夫です。
耐水のものではない場合、特に、今の時期のような夏場でしたら手汗とかで原稿が汚れてしまうので注意しましょう。

ラベル:つけペン 漫画
posted by ブリージット at 20:13| Comment(0) | コラム | 更新情報をチェックする

2017年07月27日

【画力UP】立体は観察して把握しよう~丸い円柱編~【絵の描き方】

絵が上手くなりたい&絵師を目指そうと絵を練習をされている方、練習しても上手くいかない方、初心者の方・・・
特に、立体と聞いただけで苦手意識を持たれる方はいませんか??

前々から、ここのブログでも、立体の基本は□○△とか、
観察は大事ですよ!とか、見えない部分を意識しましょうね!とか書いてきた覚えがあるのですが
(なかったらすみません)

文章で書くと、分かりにくいので、図にしてみました。

楕円の形をとらえるポイント.jpg

紙コップっぽいのですが、円柱でも同じ感じです。
イラストなら身体や服の袖口、靴下の線とかほんとにたくさんあって、円柱のオンパレードみたいなものなんですけど、基本的な見え方をまず理解しておきたいところ。
そしたら次描くときは、だいぶ解消されているかと思いますので・・・。
ここで「はっ!同じ感じの間違いしてる!」という方は身の回りのものをよく見るクセをつけてみましょう。

絵の初心者の方は、見たままの輪郭線で描かれることが多いかと思いますが
画力UPを目指すなら、違う目を持ってみましょう・・・!!!目にフィルターをかける様な感じです!!
そのフィルターが備わってくれば、他の立体もぜんぜん難しくありません!
頑張りましょう!

お近くにお住まいの方、近隣の方、一緒に勉強してみませんか?


聖ブリージット芸術学院
三田市南が丘1丁目38-4 西山ビル2F
TEL.079-564-8116(金曜日休講)
posted by ブリージット at 17:57| Comment(0) | コラム | 更新情報をチェックする

2017年03月29日

○△□の足し算、引き算(絵を描く視点で見る)

特にイラストや漫画を志す方は「何も見ないでもある程度描ける」状態を
できれば目指したいところ。
要するに楽にラフが描けるかとどうかです。
衣装などのディテールはきちんと資料を用意して観察して描く必要はありますが、
ラフまでは基礎力だと言えるのではないでしょうか。

その辺をクリアするには目の前にあるものを見たまま描くのではなく
「考えて描く」
ことが近道だと思います。
「考えて描く」とは、まずはじっくりと「観察」し、目の前のものが「どのような状態なのか」をきちんと考えること
だと思います。

これまで振り返って自分なりに無意識のうちにやってきてたことは考えながら描くことでした。
「机が描きたい」と思ったら目の前にある机の輪郭をそのまま見て描き写すのではなく
「机ってどんなもの?」とまず、自分なりに「机」という「物体を考えること」から入るのです。

例えば、目の前に4本足の四角いテーブルがあったとしましょう。
そのまま描き写したりしていませんか?
まずはじっくりと観察して、考えて見てみましょう!

「目の前の机」=「うすい四角の板」+「同じ長さの四角い足」(4本・四隅に)。

微妙に厚みや長さは変わりますが、基本的には四角(立方体)から出来ている・・・
それをいくつか積み木のように同じ向きに組み合わさっているだけ・・・フムフム

これを考えることで見えるのが「物を動かしたり、回転させても変わらない部分」=「ものの構造」
だと思っています。
これが分かれば見なくても、最小単位である1つの単純な四角(立方体)の形の見え方さえ、ある程度覚えておけば、あとは組み合わせているだけなのでいろんな角度やアングルにも対応できます。
その前に、四角(立方体)の構造は前もって理解しておく必要はあります!!

ちなみに、身の回りにあるものを最低限のカタチに置き換えてみると
○(球・円柱)と△(三角柱とか三角錐など)と□(四角の面、立方体、四角錐など)になりませんか?

あとはこれを積み木みたいに組み合わさっているだけと考えてみると・・・!!
○△□、このカタチの構造は基本ですから、これだけは頭に入れておきます。


積み木のように、いっかい目の前のものを頭の中でパーツにばらしてから
もう一度組み立てられればOKです。
(デフォルメは余分なものを削り落として最低限残ったものでそれらしく見せる、作業だと思っています)

考えながら、自分で再構築しながら描くことで、1枚あたりの密度がグッと高くなります。
絵心がないな~と感じている方は、たまには1枚、時間をかけてじっくりと絵に向き合ってみませんか・・・!
ここで、完璧に描けるかと言えば違うのですが、そのときに完璧に描けてなくても「どう考えて描いたか」が大事だと思います。
ですので、後で見返すと「なんだコレ?」と思う部分もたくさん出てくる場合もあります。
そのときに考えが至らなかった部分ですね。
でも、見返したときに「気づく」部分があったということはそれはそれで新しい発見です。
これも「昔の絵との見比べる観察」です。また考えるわけですね。
それを一つ一つ積み重ねていくことが上達への近道になっていくのではないでしょうか
posted by ブリージット at 11:47| Comment(0) | コラム | 更新情報をチェックする